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2019.02.19

尿路結石の治療法である体外衝撃波砕石術は軍事技術の転用である。

米ソ冷戦の時代は軍事技術に鎬(しのぎ)を削っていましたが、その結果生まれた技術の多くが現在の生活の中で生かされています。

今皆さんがご覧のこのブログ記事の媒体であるインターネットも、米国がソ連から核攻撃を受けた事を想定し有事の際にネットワークで情報が伝達できるようにと1969年に開発されたもの。 他にも携帯電話、デジタルカメラ、電子レンジ、腕時計、ティッシュペーパー、バンドエイド(絆創膏)、チョコレート、レトルトパック、インスタントコーヒー、缶詰、サランラップ、ルンバ(ロボット掃除機)、カーナビ、ドローンなど軍事技術を転用して生まれた生活必需品がまわりにあふれています。

泌尿器科で行う尿路結石の治療の一つである体外衝撃波砕石術(ESWL)も、もともとは第二次世界大戦中にナチス軍が研究開発した技術の転用です。 潜水艦を攻撃する武器として海中で敵の潜水艦に衝撃波を当てて、乗務員のみを殺傷し潜水艦を強奪する兵器として開発を目論むも結果としては失敗に終わり現在の医療に利用されているものなのです。

当クリニックには体外衝撃波結石破砕装置は設置しておりませんが、同仁病院様、嶺井醫院様等と連携をさせていただいており、砕石術が必要な患者さんへは迅速に対応をさせていただきますので尿路結石症の方も安心してご相談下さい。

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