尿線とはおしっこの際に尿が作る放物線の事です。(健康な方では放物線を描きます)
尿線の異常には以下の3つの現象があります。
①尿線分離;排尿時に尿の線が1本にならずに2本以上に分裂してしまう現象です。庭にホースを使って散水する際に、ホースの先端を指でつぶすと出てくる水は分散しますが、この現象が尿道でおこっているのです。前立腺肥大症、尿道狭窄(にょうどうきょうさく)等膀胱以下の尿路通過障害の際にみられます。
②尿線細小化:尿線が細くなってしまうことをいいます。
③尿線中絶:排尿の途中で尿量が止まることをいいます。膀胱結石や膀胱腫瘍等で起こります。
尿線の異常があれば、膀胱や前立腺、尿道の病気や神経因性膀胱が疑われますので、専門的な検査が可能な泌尿器科専門医で診てもらってください。