こどもの泌尿器科

こどもの泌尿器科

お子様をお持ちの親御さんへ

お子様をお持ちの親御さんへ

「男の子の包茎や玉袋の腫れ」、「女の子のおまたの痒みや痛み」、「小学生のおねしょ」など、治療が必要なのかご判断が難しいことがあると思います。特に初めて男の子や女の子のママになった方は、お子様の泌尿器症状をどう扱ったらいいかわからないというお声も聞きます。

気になる症状があれば悩まず気軽にご相談にいらしてください。

こどもの包茎

こどもの包茎

男の子の包茎を気にする親御さんから、しばしばご相談を受ける事があります。包茎とは、ペニスの先端を包む皮膚の口が狭いため亀頭を完全に露出できない状態をいいます。
本来新生児の陰茎は包茎の形をしており、亀頭と包皮がくっついているのが正常で、成長とともに亀頭と包皮が徐々にはがれてきて亀頭が露出するようになります。

亀頭が完全に露出するまでには個人差がありますが、包茎の割合は生後6カ月で80%、1歳~5歳の幼児では約60%とされています。思春期(14歳~15歳ごろ)でも完全に亀頭が露出しない子は少なくありません。

以上の事から、こどもの包茎はほとんどが年齢とともに自然に亀頭が露出してくる事が多いため経過観察でも良いと思います。しかし症例によってステロイド軟膏による治療が必要となります。 (親御さんが時間をかけて包皮の皮を伸ばし、亀頭を露出させてあげる根気の要る方法ですが、多くの例に効果があります。)

こどもの亀頭包皮炎

こどもの亀頭包皮炎

仮性包茎のこどもは皮と亀頭の間に垢やゴミが溜まってしまい、そこに細菌が付着することで赤く腫れあがったり、膿が出て痛みを伴うことがあります。

抗生剤の塗り薬や飲み薬によって治療しますが、再発しないためにもおちんちんの洗い方なども親御さんにお教えしております。

こどもの陰嚢水腫

陰嚢(玉袋)にリンパ液が溜まり、腫れる病気です。痛みなどの自覚症状はありません。こどもの陰嚢水腫は2~3歳までに自然治癒する可能性が高いので、手術は行わず経過観察を行います。

停留精巣

停留精巣

生まれてきたときに、睾丸(玉)が陰嚢(玉袋)の中に下りてきていない状態を停留精巣と言います。そのまま放置してしまうと、正しい成長を妨げてしまい、不妊症や精巣腫瘍(がん)の原因となってしまいますので、早めの診断が重要です。

治療には手術が必要となりますので、必要に応じて連携施設にて行います。

おねしょ(夜尿症)

おねしょ(夜尿症)

おねしょ(夜尿症)は睡眠中におしっこをしてしまう病気です。夜尿症診療ガイドライン2016によると、5歳以上で月に1回のおねしょが3ヵ月続いてしまうお子さんは夜尿症と定義されています。

通常、ぐっすり眠れていると、脳からおしっこを作らなくするホルモン(抗利尿ホルモン)が分泌されています。しかしおねしょをする子は熟睡できておらず、抗利尿ホルモンが足りないケースがあります。
他にも摂取した水分が体内に蓄積されていなかったり、寝る前に水分を取りすぎているといったことがおねしょの原因であるケースもあります。
このように原因は様々なので、問診による的確な診断が重要となります。

治療は生活指導(夕食後からの飲水制限や就寝前の排尿指導)から行いますが、場合によっては一定時間おしっこを作らなくするお薬(抗利尿ホルモン)での治療も行います。

こどもの頻尿

おねしょ(夜尿症)

欲求不満や環境の変化といったストレスによって頻尿になるお子さんが多くいらっしゃいます。また、膀胱の大きさや尿道の長さ、飲料量が原因であることもあります。多くは生活習慣の改善や成長によって改善されますが、稀に奇形などが原因の場合があります。

具体的なトイレ回数の指標はありませんが、親御さんが気になったタイミングで受診をお勧めしております。

こどもの膀胱炎

こどもの膀胱炎

尿道から細菌が膀胱に入ってしまうことで、「おしっこをするときの痛み」、「おしっこの回数が多い」、「おしっこに血が混じっている」といった症状があります。

頻尿が一番分かりやすい症状ですが、痛みがある際はこどもが自ら痛みを訴えます。(2~3歳頃)。幼児のときは親御さんがこどもの日尿時の仕草や表情を見てあげてください。

おまたのかゆみ、痛み

尿漏れや排尿後にしっかり拭けていないことで、赤くなったり、かぶれてしまうといった皮膚炎を起こしてしまうことがあります。主に軟膏を処方し、治療します。

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